看護師同乗(医療スタッフ)の推奨・患者さんを送り出す病院の医療スタッフ様、ご家族様に看護師同乗での搬送を推奨いたします。

 ホームページ内にもありますが、気管切開の患者様、痰の吸引が処置が必要な患者様。ルート抜去の可能性がある患者様など他、医療行為を継続している患者様のご移動には必ず看護師同乗での搬送を推奨しております。

 病院の相談員様から『搬送時間が短い』ことや、『病院では2時間おきに吸引処置をしているので時間的に大丈夫』または『金額が高い』などという理由で看護師同乗を伝えていただけないケースが多々ございます。

 安全な搬送を預かる身としては、とても怖い思いをしたこともございます。運転中に突然、後ろに乗っているストレッチャーの患者様が、切開した器官からグーグーやピューピューととぎれとぎれの湿った、水分のようなものがからんだ音を立てはじめるのです。その後、嗚咽・咳のような呼吸になり、顎が上がり始めるという状況が突然、始まるのです。もちろん送り出し病院の看護師さんは大丈夫ですと太鼓判を押してお見送りしていただくのですが・・・。

 看護師が同乗しなければならない理由として、道路状況の変化があげられます。私たちが普段使っている道路の交通事情がいつ、事故や災害で混乱するかわからないという事があげられます。昨日こんなことがありました。2025年11月13日木曜日、早朝、圏央道でトレーラーが渋滞の列に突っ込み2名が死亡する大規模な事故が発送しました。影響により16号線に車が集中し周辺の道路状況が大渋滞を起こし混乱しました。

 その日は鴻巣の病院で搬送患者様のご家族様と待ち合わせたのですが、ご家族様が遅れるとの連絡があり、幸い定刻より20分遅れ程度で落ち合うことができました。到着してから聞いたのですが、実は相模原から車で鴻巣まで5時間半かかりましたと言っておられました。

 もし、この日に国道16号線がからむ搬送でしたら、想定の時間よりも大幅にかかってしまっていたでしょう。患者様にも大変な負担です。通常30分を想定している搬送時間が交通状況により1時間を超えてくることもございます。

 また、地震や豪雨の影響での停電などでの道路の混乱も十分予想される事態です。東日本震災や能登地震などでも私たちは経験済みですね。

 たとえ、痰の吸引処置がご家族様が行えるケースもあるかと思いますが、動いている車内で医療従事者でない方が処置をすることは慣れていないと簡単にできることではありません。車がすぐに止まれればよいですが、幹線道路や高速道路では、なかなかそうはいきません。私たちドライバーも吸痰の処置技術のあるご家族様も、当たり前の話ですが医療スタッフではございません。私たち民間救急のドライバーは患者搬送資格を有していますが、医療行為自体はできません!

 また、私の経験上、リフトに乗せたとたんに振動で気管が刺激されてゴロゴロと痰が絡み始める患者さんも非常に多いです。

 小さなワゴン車に気管切開や強度行動障害などの継続治療を伴う患者さん乗せていることが、通常の短い時間を想定される搬送でも、かなりのリスクだという事を患者様の関係者は理解くださると幸いです。

 私たちが住む地域でも道路交通事情の混乱はいつ起こるかわかりません。

私たちは想定される搬送時間が事故や災害で伸びたとしたら、患者さんに重篤な事態が起こることも想定して搬送しております。そのために、私たち民間救急は医療スタッフが同乗することが認められているのです。

 患者様の安心・安全を守るためにも、気管切開の患者様、痰の吸引が処置が必要な患者様。ルート抜去の可能性がある患者様の搬送は民間救急『ケアタクシーしらかば』をご用命いただければ幸いです。